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白族の刺繍

白族の説明はバイ族の別コーナーを見ていただくとして。
白族
刺繍の手法は漢族の刺繍に由来し写実的なものが多い。漢字で試験等の合格祈願をしたものや魚、鶴、蝶、蟹や猫など何でも登場する。大部分はシルクの細い糸で絵を起こすが金糸や木の皮みたいなものビーズなどもふんだんに使用する。
儒教仏教道教いわゆる三教の影響が色濃く残るこれらの刺繍にはやはり子供や家族を魔から守る「魔よけ」意味が色濃い。神々が描かれその周りには吉祥文、蝶、ボタンなどの花、魚等々、ふんだんに描かれる。
特に気に入っているのは子供の襟飾り。小さい子どもを病魔から守りたい親の想いがうかがい知れる。当時の子供の死亡率は高かっであろうし、もともと積極的な白族の方々、その姿勢が表れているのかもしれない。

積極的な白族の人々

サーピンのバザール、何曜日だか忘れたが町中から車で30分以上離れた何もないところに市が立つ。もちろんお土産を売るための場所ではなく市井の方々のための食料や日用品を売る市である。売るほうも買うほうも大きな声でやり取りする。興味のない人にまで積極的に売り込んでくる。うるさいほどで大抵の人は一時間もしないうちに静かなホテルの一室に戻りたくなるほどだ。とにかく「強い」!。
 この刺繍を集めるのにはのべ四、五ヶ月足しげく通い集めた。ほかの民族の布と同じように参考資料がないので一軒一軒訪ね歩くゲリラ法により集める。フィールドに通いつめご理解をいただいた上でお宅にお邪魔し拝見するという気の遠くなるような時間と手間をかけ探し求めた。家から家、村から村を渡り歩き、一日三四件しか見ることができない。ここ大理も中国国内なので人民解放軍に解放されたとされ、そのうえ、文化大革命などを得ているためほとんどのものが破壊されてしまった。確率的には探し求めている物が当たる確率は低い。
時々食事に招待されることもあり、一日その家にいて世間話していたなんてこともあった。効率的ではないが、これもこの仕事の一つ醍醐味だし純粋な人々と話すと心もあらわれる。自分が何でこの仕事をしているか熱く語ると「いつか美濃さんも大金持ちになって私たちの技術を日本中の人たちに伝えてください。」なんて励まされた。昼下がり拙い中国語と筆談であの迫力のある白族のおばちゃん相手によくかわいがられたと思う。
現在ここ大理は当時とだいぶ雰囲気を異にしている。中央の城門通りは見事に拡張され城門、他隣接する建物まですべて建て替えられ昔風に作りかえられている。

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